ずっと・・・
このまま眠りについて、起きたら全て夢だった……
なんて、非現実的なことを考えてしまう。
「……落ち着いた?」
実彩子の部屋で紅茶をもらって、少しほっとして頷く。
「有紗が泣くのは、中学以来だね。……何があったの?」
私たちの間で隠し事はしない。
それが、2人の間で定めたルール。
実彩子は、中学のいじめを詳細に把握していなかった。
しかも、あとで知ったということが多かった。
そのため、すぐに助けることが出来ないから、何でも話し合うと定めた。
ただ今回の付き合いは、彼の事情もあったからすぐに話すことはしなかった。
無事に見合いがなくなってから話そうと思っていた。
それが、こんなことになるとは思わず。
偽りの付き合いから、気持ちだけでも伝えようと思ったこと、中学の同級生に逢って全てがバレてしまったことを、包み隠さず話した。
「アイツ……何でこんなところにいるんだよ」
話し終わったあとの第一声は、不機嫌そうだった。