ＢＲＳＴ！

「呼ばれて飛び出てジャジャジャ～ン！稜ちゃんの大好きな響兄で――」

「断じて呼んでませんから！！」




「クソ兄貴！稜に近付くんじゃねえ！」

「響兄久しぶり。てか昴が離れろよ、みっともないな。」

「ああ゛！？」

「唯くんじゃ～ん！本当に来てたんだ！」




「相川弟！いい加減稜さんから離れなさいよ！」

「はあ？なんで俺が…、昴に言えよ。」

「唯、お前相変わらず腹立つヤツだな！」

「ちょっと皆俺のことシカトしないでよ～！」




私の周りを囲んだ人間による喧騒はどんどんエスカレート。



恋人、弟、従兄、委員長が口々に何かを言っているのをぼんやりと眺めつつ、今日は無駄な体力を浪費するのは避けようと心に決めたのであった。




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