BRST!



「はあ…。」




一息吐いて二人から距離を取りつつ腰を下ろす私。


目の前に置いてあった自分用のコップに手を伸ばし、水を少し口に含んだ。




―――って、あれ……?


なんだか頭がぼやけて――…、





「………。」

「稜?」



いきなり押し黙るようにして口を閉ざした私を見て、昴くんは首を捻る。


そしてハッとした表情を作ると直ぐに、慌てた様子でこちらへ向かい先刻私が握りしめていたコップに口をつけた。


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