BRST!



彼は、そういう人だから。



「んーと、」

「…、」

「特に目ぼしい情報は無いみたいだったなー。調べるとは言ってたけど。」

「そう、ですか。」



ちょっと、いや、かなり。


期待していただけに、落胆の色は隠しきれなかった私。




「はい、できました――」


そのまま下手くそな笑みを刻んで、顔を上げたのだけれど。




「っ、」

「無理すんなって。」


< 640 / 945 >

この作品をシェア

pagetop