たぶんこれを、初恋と呼ぶ



何度も何度も強引なキスをしてしまったが、梅ちゃんは全部受け入れてくれた。


とにかく慣れていないので、彼女を傷つけないように、一つ一つ時間を掛けて彼女に触れた。


彼女の口から時々声が漏れるたび、心臓の鼓動が爆発寸前かと思うくらいに速まった。





腰を浮かせて、梅ちゃんの中に入っていく。


数少ない経験では感じた事のない感覚だった。


一瞬で持ってかれそうになったが、息を大きく吐いて、ゆっくりと腰を動かす。



最初は律動的だったのが、彼女の顔つきが段々熱を帯びていくのを見て、小刻みに動きを速めた。




「あっ、安尾くん…っ」

「…っ」



俺に合わせて必死に動く彼女は、泣きそうな顔をしていた。

つられて俺も泣きそうになる。




中枢がバカになったみたいに、俺はその後続けて2回彼女を求めた。




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