結婚前夜
家具家電、インテリアについても、部屋の広さに見合うそれらは全て、優奈をイメージして選んだつもりだった。

これにするけどいいかな?と、最終確認をしても、彼女は頷くだけだったけれど、表情を見ていると嫌そうではないので一安心だ。

でも、優奈は日に日に口数が減り、笑顔もなくなり、いよいよ明日は結婚式。

放っておける筈がない。
結婚する前に、彼女の中の不安を解消したい。

気が付けば、優奈の実家前に到着したので、迷わず玄関のインターホンを押した。

彼女の母親に出迎えられて、義母と一緒に優奈の部屋へとついて行く。

「優奈、悠人さんが来てるわよ」

義母はそう言って部屋から遠ざかり、俺だけがその場に残された。
ドキドキしながら優奈がドアを開けるのを待っていた。

「…入ってもいいかな?」

躊躇いがちに問う俺に、戸惑いながらも彼女は部屋に招き入れてくれた。
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