結婚前夜
気が付けば彼女は、俺の胸に顔を埋めていた。
そしてそんな彼女を、俺は抱きしめている。

「…私だって、あなたに何も言えなくて。

まさか私の事を好きになってくれるなんて思ってもみなかったから。

何で私なんだろうって、ずっと思ってた。

…大人しくて、従順だから、何を言っても言う事を聞くお人形の様な存在だから」

「それは違う!
優奈、僕は君の控え目な性格、嫌いじゃない。

でも、君を沢山甘やかしたいんだ。
だから、思っている事を何でも言って欲しい。

明日から、僕のお嫁さんなんだから」


そう言って、彼女の唇に甘いキスを落として行く。

キスをしたのは、半年前のお見合いのあの日以来だ。

優奈、君がほしくて堪らない。
だから…。

「…明日からは、夫婦としての営みも、覚悟しておいてね」


耳元で、甘く囁いた。

結婚前夜。

明日からは、もう遠慮なんてしない。

君は俺のもの…。




ー終ー
< 34 / 34 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:82

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

隣にいる理由〜選ばれるはずのなかった私が、あなたの妻になるまで〜

総文字数/56,299

恋愛(純愛)47ページ

マカロン文庫新人コンテストエントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
高級ホテルに併設するフィットネス施設のコンシェルジュとして勤務する楠野薫は、体温や生活、疲労が混じった『その人自身の匂い』を嗅ぎ分けることに長けていた。 ある日、ホテルからスイートルームに宿泊する男性と連絡が取れないと連絡があり、ホテルスタッフと一緒にホテルの部屋へ向かう。するとそこには男性が倒れていた。 その人は、早朝ウォーキング中にすれ違う、派手なレギンスを履いてランニングをする男性で、その彼からは疲労の匂いがした。 ホテルで彼を介抱して後日お礼を兼ねて食事に誘われる。 彼は菓子業界でも老舗の神田食品ホールディングスの専務、神田遼。 会社の経営は傾きかけ、このままでは会社の取引先の令嬢との政略結婚も視野に入れなければならない。 親に敷かれたレールを歩む運命は受け入れるも、結婚相手だけは自分で選びたい。 そのため薫に偽装恋人の話を持ち掛けられ…… マカロン文庫新人コンテストエントリー作品です。 作品の無断転載はご遠慮ください。 作品公開日 2026/01/07
夢の続きを、あなたと

総文字数/20,605

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
表紙とフォントははかんたん表紙メーカーさんのものを使っております。 *公開後も作品の内容を修正しております。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop