契約新婚~強引社長は若奥様を甘やかしすぎる~

私たちはしばらくぽかんとした後で顔を見合わせ、思わず笑ってしまった。

やがて、彰さんがしみじみ噛みしめるように言った。

「そうか……俺は、出会うより前から、お前に支えられていたんだな」

「そ、そんな〝支える〟なんて大げさです」

私は、自分の趣味のために好きなようにブログを書いていただけ。

でも、まさかそれを彰さんが読んでいたという偶然には……恥ずかしいけれど、運命って本当にあるのかもなんて、ロマンチックな思いに浸ってしまう。

「……あ、そうだ。これも結奈に見せたかったんだ」

思い出したように言って、またパソコンを操作し始める彰さん。

そしてパッと画面に現れたのは、美しい海に面した教会と、ウエディングドレス姿に身を包んだ花嫁の後ろ姿の写真。

それに【輝く海に祝福されながら、最高のウエディングを】という、わくわくするような素敵なキャッチフレーズが画面上に踊る。



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