私の専属王子は金髪君
何気ない日常


あの後、菜月から聞いた話では
私達を見ていた他の生徒が
盛り上がって次々にその場を
抜け出して大変な騒ぎになったらしい。


毎年、そんなジンクスがあるから
数組は抜けていたみたいで
見逃していたらしいけど、
今年は見逃せる数じゃなかったらしく
その筆頭となった私と玲央は
もちろんお説教を聞く羽目になり
夜の抜け出す予定もなくなり、
終いには実行委員だったこともあり
その後の片付けや対応を
他の人の分までやらされた。


だけど、私と玲央は
終始笑っていて
親睦会は楽しい思い出として
心の中に残っている。


普通なら嫌だと思う片付けも
雑用も、何もかも全部
玲央とだから頑張れたのかな。


恋の力は偉大だと
身をもって感じた日から
早い事に1ヶ月が過ぎようとしていた。
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