私の専属王子は金髪君
デートのやり直し
ふぅと大きく息を吐きながら
駅へ向かって歩く。


色々あったけど
きっかり6時に目が覚めた私は
いつも通り慌てることなく
準備をしてご飯を食べて家を出た。


朝、起きた時に開いた携帯には
2通のメッセージが届いていた。


1件は菜月から。


『凛、放課後デートどうだった?
明日詳しく聞かせてよ~!』


ニヤニヤしている
菜月の顔が浮かぶような文章。


もう1件は玲央から。


『ちゃんと家まで帰れた?
送れなくてごめんね。

でも、今日の凛、最高に可愛かった♪

また明日。駅で待ってるから!
お休み。』


というもの。


両方とも返信はしてない。


菜月にはどうせ教室で
色々聞かれるから
良いと思って。


玲央には…
恥ずかしかったから。


可愛かったなんて言われて
上手く返せる語彙力は
私にはないんだもん。
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