私の専属王子は金髪君
そのまま目を閉じていると
段々眠気が襲ってきて
あ、落ちる…
そう思った時


「おっはよ~!」


バシンと背中を叩かれ
一気に目が覚めた。


「い、痛い…。」


朝から暴力反対!!
誰かなんて見なくても分かる。


「菜月強すぎ!!」


想像通りそこにいた菜月は
悪びれる様子もなく
ニヤニヤしながら立っていた。


「いや、それくらい
大したことないでしょ!
ってかそれよりさ!
朝から手繋ぎ登校しちゃうなんて
なんだかんだラブラブなんじゃん!」


このこの~と
肘で私の腕を突きながら
更に顔が緩んでいた。


手繋ぎ登校って…。


「そんなんじゃないから!」


確かに手は繋いでいたけども。
それは不可抗力ってやつで
意図的ではない。
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