私の専属王子は金髪君
私も何かつけてみたいな~
と思って色々見ていると


「ひゃ!」


頭に感じた感触。


「凛はそれが似合う。」


鏡を探して
自分の姿を見ると
私が一番好きなキャラクターの
カチューシャがはめられていた。


玲央は「やっぱりよく似合ってる。」
そう言って私の頭から
それを取るとレジへと進んで
お金を払っていた。


「あ、私払うよ!」


元々買ってもらおうなんて
図々しい事は考えていなかった。


ここのチケットだって
何度払うと言っても
「デートなんだからかっこつけさせて」とか
「昨日のお詫びだから」とか
色んな理由で断られてしまったので
有り難くもらったんだけど、
さすがにここでの買い物まで
してもらうわけにはいかない。
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