私の専属王子は金髪君
「玲央、お金…」


既に会計が終わってしまったので
玲央に直接手渡そうとしたけど
全く受け取ってくれなくて


「だからいいって。
俺が凛に似合うと思って買ったんだから。」


ね?と柔らかい笑みを浮かべ、
それと同時に買ったカチューシャが
また私の頭に戻ってきた。


そんな笑顔を見たら
素直に「ありがとう…」と
受け取るしかなかった。



「んじゃ!今度こそ行きますか!」


2人でカチューシャを付けながら
アトラクションを楽しむことにした。



***

「あーー!楽しかった!」


そう言い合う頃には
傾きかけていた陽が完全に落ちて
空には星が輝いていた。


「あと、30分で
当パークは閉園の時間を迎えます。」
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