恋愛イデアル。
提案をする。
·提案をする。

女子高生イデアルと友人の長月遥はそれぞれの自宅でボイスチャットをする。

少しずつ囲碁やオセロ、チェスを進める。
通信機器を使った対戦だ。ボイスチャット。

「そういえば、3+9での位取りで思ったのですが、なぜ数字は十六進数や百進数や無量大数進数じゃないんでしょうね」と長月遥。

「そりゃ、意味を格納するのに、ひとつひとつ言葉を作っていたら、言葉が無量大数になってしまうし、そんな言語体系はデモンベインでもなければ操作できないだろ?」
「はあ。
さしずめ現代は言語縮小期なんでしょうかね」
「勉強内容を見てみろよ」とイデアル。
「ふむ。国語、数学、英語、理科、社会など多岐にわたりますね」と長月遥。
「だから、国語の専門家はもうあまり信頼されていない。
言語や国語の専門家は、何度となく技術予測で判断ミスを繰り返したからだ」
「どうして言語系はミスをするのでしょうね」
「ひとつは言語変化だ。
もう一つは技術面で言語系は積極的な提案をしていない。
技術的な提案をしないひとは信頼されなくなって当たり前だよ」
「ですよねえ」と長月遥。

囲碁を進める。長月遥はお茶を飲んだ。
お煎餅を食べる。醤油味だ。
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