365日のラブストーリー
それは、彼自身はすでに結婚を受け入れても構わないと思っている、ということだろうか。
「……そんな風に言うのは、不安じゃないんですか?」
「何がですか?」
「だってわたしなんて……、お菓子は張り切って買いに行くのにお料理をサボったりすることもあるし、家事だって要領が悪くていらいらさせるかもしれないし、わたしお布団が好きだから、夜だって廉さんがお風呂に入ってる間に寝ちゃって、満足させられないかもしれないです……」
急に神長が声を立てて笑った。頭の下に腕を差し込まれて、引き寄せられる。
「想像がつきすぎて笑えますね」
「そうでしょう? だから結婚を考えるのはまだ早いんじゃないかと思うんです」
有紗は声を強めた。
「なるほど? あなたは今、俺に警告しているわけですね」
「わたし、結構まじめに言ってます。だって、好きな人には誰よりも幸せになってほしいから」
神長は唸った。
「そうですね……。車で連れ出して景色を見せようとしても、有紗は八割方寝てますし、カフェに寄れば、そのあと夕食に行くことが分かっていても全力でケーキを食べますし、夜は始めようかというときには体力を使い果たして、眠ってしまうこともしばしばですけれど」
「……そんな風に言うのは、不安じゃないんですか?」
「何がですか?」
「だってわたしなんて……、お菓子は張り切って買いに行くのにお料理をサボったりすることもあるし、家事だって要領が悪くていらいらさせるかもしれないし、わたしお布団が好きだから、夜だって廉さんがお風呂に入ってる間に寝ちゃって、満足させられないかもしれないです……」
急に神長が声を立てて笑った。頭の下に腕を差し込まれて、引き寄せられる。
「想像がつきすぎて笑えますね」
「そうでしょう? だから結婚を考えるのはまだ早いんじゃないかと思うんです」
有紗は声を強めた。
「なるほど? あなたは今、俺に警告しているわけですね」
「わたし、結構まじめに言ってます。だって、好きな人には誰よりも幸せになってほしいから」
神長は唸った。
「そうですね……。車で連れ出して景色を見せようとしても、有紗は八割方寝てますし、カフェに寄れば、そのあと夕食に行くことが分かっていても全力でケーキを食べますし、夜は始めようかというときには体力を使い果たして、眠ってしまうこともしばしばですけれど」