TEAM "X "
「おーいっ!芦田!羅生門!哀川!佐藤!橋本!依頼だぞ!」

普段、無口な店長が呼んでるよ。
てか、この店、依頼いつぶりだ?来るの。
なんて、考えてたら、どんどん店長の声が、でかくなってキンキラしてきたから、仕方なく行ってやったよ。
一応、俺もこの店の従業員だし。

「「「「「はーい。来ましたよー」」」」」

「依頼だ。今日の14時から、店からすぐそこの和泉さんの家だ。お前らわかるだろ?あそこの、老夫婦の家だ。じゃあ、あと一時間くらいしたら五人でいくんだぞ。はい。おわり。」

俺たちは、この"何でも屋さん"で働いている。
店長は、井川透(いかわ とおる)さん。趣味は筋トレ。
すごく無口で、いつもは店の玄関前の本人いわく特等席の、おんぼろの椅子に座って、同じ招き猫ばかりを布でふいている。おかげで招き猫はピカピカ。年は、たぶん38。

ってか。さっきまでの店長じゃなくて、いつもの店長に戻っているし。はえーな切り替え。

俺も一応、従業員だから机と椅子はある。
机の中にしまっておいたポテトチップスでも食べよーか。
時間まであと一時間以上あるし。
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