ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
赤。黄。緑。青。紫。


夕暮れの日差しがガラスを通して混じり合い、神の家を様々な色に染め上げる。


透明感のある色彩が、まるで命を宿しているみたいに、いたる所で優しく煌めいていた。


「…………」


思いがけない神秘的な光景を目にして、声もなく感動するあたしの隣で、雄太が教えてくれる。


「一日のうちで、この時間帯だけ見られる現象なんだ。いつか瑞樹にも見せたいってずっと思ってた」


「雄太、あれからここに来たことあるの?」


「ああ、何度も来たよ。ここは俺にとって特別な場所だから。……俺が初めて恋をした場所なんだ」


思わず振り向くと、雄太は真っ直ぐ前の天使像をじっと見上げている。


「今でも昨日のことみたいに覚えてるよ。お前が着ていた真っ白なドレス。髪に飾ったピンク色の花冠。小さな手からこぼれ落ちる花びら」


そして、とても優しい微笑みを浮かべながらささやいた。


「あの日ここで、俺は瑞樹に恋をした」


その言葉を聞いた瞬間、体中に熱い感情が駆け巡った。


不意打ちの驚きと、言葉にならない感動で、心の奥まで鮮やかなステンドグラス色に染まった気がする。


よろこびがどんどん膨れ上がって、ノドまでパンパンに込み上げてきて、息ができない。


ここはあたしが、雄太に恋をした場所。


雄太も……同じだったんだね……。
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