ずっと恋していたいから、幼なじみのままでいて。
「ねえ海莉。あたし、間違ってないよね?」
あたしは雄太との関係を、幼なじみのまま留めておくことに決めた。
それが一番いい選択だと思ったから。
その判断を、誰かに認めてほしい。自分以外の人に肯定してほしい。
『それでいいよ。間違いじゃないよ』って断言されて、安心したいんだ。
「うーん。間違ってるのか正しいのかなんて、あたしには判断できないなあ」
でも海莉は、あたしのほしい言葉を簡単にはくれなかった。
ヒョットコみたいに尖らせた唇と鼻の下の間にシャーペンを挟んで、あくまでも自分自身の考えを正直に話す。
「瑞樹の気持ちはわかるよ。けど、すんごくもったいないとも思う! 一番大事なポイントを見失ってる気がする」
昨日も似たようなこと言われた。
たとえるなら、海で溺れかけているときに、奇跡的に近くを通りかかった船に助けを求めようとして、
『いや待て。もしもあの船が難破したらどうしよう!?』
って心配して、そのまま黙って船を見送ってるようなものだって。
海莉の言うことも、もっともだと思う自分がいる。
もしかして、取り返しのつかないバカなことしてんじゃないか?って思うときもある。
あたしは雄太との関係を、幼なじみのまま留めておくことに決めた。
それが一番いい選択だと思ったから。
その判断を、誰かに認めてほしい。自分以外の人に肯定してほしい。
『それでいいよ。間違いじゃないよ』って断言されて、安心したいんだ。
「うーん。間違ってるのか正しいのかなんて、あたしには判断できないなあ」
でも海莉は、あたしのほしい言葉を簡単にはくれなかった。
ヒョットコみたいに尖らせた唇と鼻の下の間にシャーペンを挟んで、あくまでも自分自身の考えを正直に話す。
「瑞樹の気持ちはわかるよ。けど、すんごくもったいないとも思う! 一番大事なポイントを見失ってる気がする」
昨日も似たようなこと言われた。
たとえるなら、海で溺れかけているときに、奇跡的に近くを通りかかった船に助けを求めようとして、
『いや待て。もしもあの船が難破したらどうしよう!?』
って心配して、そのまま黙って船を見送ってるようなものだって。
海莉の言うことも、もっともだと思う自分がいる。
もしかして、取り返しのつかないバカなことしてんじゃないか?って思うときもある。