気になるあの子の眼鏡の向こう
次の日教室に入ると
「おはよ〜」
またこいつ。無視無視。
「昨日連絡したんだよ。見てないの?」
いや、見たよ。あんだけきたら怖いわ。内容全くないしなにしたいのって思ったわ。
「まーいいや。あ、先生きた。」
はぁほんと朝からうるさい。

昼休みになって
「ちょっと佐伯玲奈いるかー?」
うわーなんかガラのわるそうなやつきたー。まー知らないふり。
…トントン
肩を叩かれ振り向くと
「呼んでるよ」
お前ぇぇぇえ。男のくせにビビってんじゃねーよ。もうわかったよ。行きます、行きます。
そして屋上につれてこられた。
「お前俺の女になれよ」
うわーたいしてイケメンでもないのに俺様ですか。
「すみません。あなたとは付き合えません。」
「じゃあ無理やりにでも…」
ドン!!!!!!ドアが勢いよく開いて
「佐伯さんに手だしたら許さない」
え、なんであんたここにいんのさ。ていうかおでこの血管浮き出てるんですけどぉぉぉ?そんなことを思っていたら目の前からガラのわるそうなやつが消えてあの女は手をパンパン叩いてスッキリした顔してる。え、ちょっと今何した。理解不能なんですけど。
「うちこう見えても柔道やってるんだ」
「いやぁこれはやりすぎかと…」
「ていうかなんでこんなやつについてくの?馬鹿なの?こいつ普通じゃないじゃん。うちが来なかったらどうなってたか…心配したんだからぁぁぁあ」
なんでこいつに説教されてんのしかも泣いてるし。まじ意味わかんねぇ。まーでも中條ならちょっと信用してもいいかなって…
「ねぇ泣かないで。めんどくさい。」
そう言いながらも私は彼女を抱きしめて
「ありがとう」
と言った。中條は驚いてたけど無視して頭を撫でてやった。
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