君の言葉は私を刺す
私は気になったら、言っちゃうタイプだ。





「冬羽のこと好きなの?」





「えっ!?あぁ、、、、うん。そう。」




歩きながら私は聞いた。




その隣を早輝君が歩く。




「でも全然だよ。波人のこと好きだから。知ってると思うけど。」





「うん。冬羽から聞いた。、、、、、、辛くないの?」





ずっと気になっていたことのひとつだ。





どうして他に好きな人がいる人を好きでいられるのか。





辛いんじゃないの?





他の人のことを見ている好きな人を追いかけるのって。





私の言葉に早輝はびっくりしているようだ。





「ふっ、あははっ!確かにね!!辛いのは辛いよ。でも、好きって思っちゃうから仕方ないよね。好きな人が違う人見てても、追いかけたら、ずっと好きでいたら、いつか俺の事好きになるんじゃないって思っちゃうんだ。」




「、、、へー。そういうものなんだ。」




「星那は恋したことないの?」




呼び捨てだし。




いいけど。




「うーん、まぁ人並みに?でも、この人がすごく好きとかそういうのは分からない。少なくとも、冬羽や早輝、すずかみたいな気持ちになったことは無い。その人が好きで、堪らないみたいな、、、」



おかしいんだろうか。




でも、そうなんだ。



< 86 / 177 >

この作品をシェア

pagetop