すきだよ、先輩。
――キュン
その時、少し近づいた顔がとてもきれいで、思わず顔が熱くなるのがわかった。”きれい”という言葉が本当に似合うと思った。
「先輩、好きです」
「・・・・・・は?」
――私の口から予想外の言葉が出たと思った?だって、こんなに胸がドキドキしたんだもん。これは恋以外の何物でもないよ。
「バカか、お前は。ったく、早く教室戻れよ、じゃあな」
先輩は私の突然の告白に返事もするわけなく、そう言い残して去っていった。