一目見てから恋をする。
お母様ァァァァァァァ！！

終わった。

私の人生終わりました。

こんなイケメン先生に6点なんてバレてしまうとか…。

「それは…」

どうぞ、和臣のようにバカにしてください！

「数学担当の俺としては教えがいがありますね。」

先生は、にこりと笑いそう言った。

え…あれ？

「ば、かに…しないんですか？」

あっ、やばい、つい口に出しちゃった。

ぽかん。とした顔で

「なんで、数学ができないってだけで馬鹿にするんです

か？」

「え…。」

「1人じゃわからないし、できないから塾に来たんですよね。

頑張ろうとしてる子を馬鹿にするなんて教師以前に人として

ありえないだろ？」

先生は、途中口調が荒くなっていて。

本気で思ってることだとすぐ思った。

あぁ、和臣、お前はひととしてありえないんだよ。

なんて、思いながら真剣な先生の目を見てじーんと。

泣きそうになった。
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