代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



なんて良い人……神様に見える。
お見送りした後ダッシュで寝室に戻る。
仰向けに大の字で眠る副社長。
携帯を出して即座に検索。



急性アルコール中毒の症状…ポチッ!



悪寒や冷や汗?ないない。
呂律が回らない?うーん、その前に寝た。
全身が冷えている?
首や手、足首を触って確かめる。
いや、むしろ温かいから大丈夫。
寝息、呼吸が途切れてる?
口元を耳に当てて聞いてみる。
規則正しい、です。



楽な姿勢、楽な服装を心がけてあげる…と。
蝶ネクタイを外し第一ボタンも外す。
えっと………やっぱやる?
やらなきゃだよね?



意味のわからない咳払いをした後、目線は合わせずにベルトに手を伸ばす。
見ないと上手く外せないからチラッと横目で確認しながらウエスト部分も楽にしてあげた。



頬がほんのり紅い。
冷えないように布団をかける。
少しお酒臭い副社長をいつまでも眺めていた。
クシュン…!ちょっと寒いかも…?
ていうか私、ノースリーブなんだから当たり前じゃん。



辺りを見渡して、ソファーにかけてあったひざ掛けを肩に掛けた。



「う……ん」と腕が布団から出たのを戻そうと掴んだらギュッと握り返された。
え……?起きてる……?
瞼は開きそうにない。



スヤスヤ眠る副社長の寝顔を見ながら安心したのか、いつの間にか自分自身も寝落ちしてしまっていた。
ギュッと手を握ったまま………








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