代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
「何か…作りましょうか?」
言ってるそばから笑ってる。
うん、と頷くと声を出して笑う。
そしてその後可愛くこう言うんだ。
「じゃあ、家着貸してください」って。
男のサイズだからダボッとしてて大きい。
フード付きパーカーにスウェットという黄金の組み合わせをこんなに可愛く着こなす奴が居るだろうか?
長い髪を無造作にくくってキッチンに立っている。
一人暮らしの冷蔵庫には気の利いた物なんか置いてなくて少し考えて「雑炊か…うどんか」と聞いてくる。
バカ……聞き方も可愛い。
「雑炊が良い」
「承知しました」
早速取りかかる姿に感動すら覚える。
二日酔いなんか吹き飛ばすほどの威力だ。
ジッと眺めていたら「顔洗って?」と首を傾げる仕草にドキューン…!
洗面所に向かうもニヤニヤが止まんねぇ…!
念入りに歯を磨いて戻ると、まだグツグツ米を炊いてくれている。
後ろ姿が堪んなくて……我慢出来なくて……そっと抱きしめる。
びっくりさせてごめん。
手を留めさせてごめん。
ほんの数分でいいから、俺にちょうだい。
「これ以上は何もしないから…少しだけ……このままで………」
公私混同するなって………こんな事されたら無理だよ……
男になるなって……無茶言うなよ……
こんなにお前を感じたら……
約束なんて忘れちまう……
全部忘れて……奪いそうになる……
契約なんて………破いちまえ……って本気で思う時がある……
抑えきれなくなった時……どうすりゃいいんだよ……教えてくれよ……