代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



良い匂いがして更にお腹が鳴る。
クスクス笑う紗和は「もう出来上がるよ」と俺の腕に触れて席に座るよう促す。
ダメだ……もう全部可愛い。
動悸が半端ねぇ……



熱くて悶絶しながらも優しくて美味しい卵雑炊を掻き込む。
マジで……沁みる。
あ、フゥフゥしてもらえば良かった。
もう平らげてしまってない。



隣に座ってニコニコしながら俺を見る紗和に急にまたドキドキして。



「お腹落ち着いた?」



「うん……美味かった」



「そりゃ良かった」



体ごとこっちに向いて椅子ごと近付いてきた紗和にびっくりして向かい合う。
サッと手が伸びて………




「ついてる」



口元についていた米粒を取って食べた。
え……食べた?
今、食べたよな?
何でもない顔して食べた………



「ちょっと残ってるの貰っていい?」



土鍋に残っている卵雑炊の事を言ってるんだろう。



「あ…うん」



動揺し過ぎて上手く返事出来ない情けない俺。
使っていたお皿に残りを入れて普通に食べだす。
あ…レンゲ……か、かか間接キスだぜ?
あの、気付いてます?



姿勢良く食べる姿に更にドキドキしてチラチラ見てしまう。
視線に気付いた紗和は恥ずかしそうに笑った。



「私も超お腹すいてて……」



今度は俺が吹き出した。
お前、可愛すぎ。
レンゲを指差して「俺、使ってたんだけど」と指摘したらキョトン顔。



「エヘ……ダメだった?」



理性崩壊まであと2分半……






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