代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



「またおあずけ…?」



顔…覗き込まないでよ。
近いから。



「えぇ!なに!?めっちゃラブラブじゃん」



突然大きな声がしてビクッとした。
声の方向を向くと壁にもたれてこっちを見てる堀越社長の姿が。
ジーッと睨んでる。



「何だ、お前か」



「久しぶりに紗和ちゃん見に来たのにイチャついてんじゃねぇよ」



「うるせぇ」



「あの時の賭け、俺の勝ちだったんだけど?」



あの時の賭けって……式典パーティーの時の事!?
確かに…副社長が先に潰れちゃったんだっけ。
でもあんなの勝負になってなかったよ?
お互い潰れてたんだから。



「悪い、負けたかも知んねぇけどコイツだけは譲れねぇ」



「え…っ?」



グイと手を引かれエレベーターに乗り込む。
滑り込んで堀越社長も乗ってきた。
密室でこの3人はキツいよ……



「全然納得いかねぇんだけど」



「でもまぁ、そういう事だ」



「はっ!?」



そ、そうなるよね………
え、なに?これ説明するの?
ここで!?



「まさか紗和ちゃん、コイツに決めたの?」



「え……」



「嘘だよね?俺にもチャンスあるでしょ?ね?ね?」



「お前、やめろよ」



グイグイ攻めてきて顔が近い。
後ろで副社長が必死に止めている。



「賭けに勝った意味ねぇじゃん、俺だって紗和ちゃんの事本気なんだよ?」



「圭介、いい加減にしろよ…」



止めの言葉も耳に入らないほど。
肩を掴まれ向かい合わせになる。
鋭い目力に吸い込まれそう。






< 138 / 278 >

この作品をシェア

pagetop