堅物社長にグイグイ迫られてます


その日の夜。

御子柴さんはどうやら帰りが遅くなるらしかった。建築関係の仲間との会食があるらしく仕事を終えると佐原さんと一緒に出掛けて行った。帰りは遅くなるらしい。

先に帰宅をした私はすでに夕食をすませてシャワーも浴びた。時刻は夜の九時で寝るにはまだ早い。

リビングのソファに腰をおろしまったりとくつろぎながら、パジャマがわりのスエットのズボンのポケットからスマホを取り出した。待受は今も変わらず俊君とのツーショットだ。

浮気をされた彼氏を待ち受けにしているなんてどうなんだろう。御子柴さんにも言われてしまったし、そろそろ変えないといけないことはよく分かっている。これじゃあ未練タラタラだ。

浮気をしたサイテー男のはずなのに……。

この待受けを消そうとするたびに俊君との七年間の思い出が蘇ってきてしまう。それは全て楽しいものばかりで、ついその思い出に浸ってしまう。それで結局は待受けを変えることができないまま、もうすぐ俊君の浮気発覚から一週間が経とうとしていた。

待受けをぼんやりと眺めていると、スマホが突然ブルブルと震えだした。どうやら電話が来たらしい。

相手は……
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