堅物社長にグイグイ迫られてます
膝丈の花柄ワンピースの上から黄色のカーディガンを羽織り、手にはブランドものの小振りなバッグを持っている。腰にまで届く長髪は艶のある黒髪で、肌は透き通るように白く、ピンク色の唇の下にあるホクロが色っぽい。年齢はたぶん私よりも少しだけ上だと思う。
御子紫さんの‶婚約者〟と言っていたけれど……。
ふと一週間前、御子柴さんの彼女役として出席した御子柴商事の創立記念パーティーのことを思い出す。そのとき本来なら御子柴さんのお父さんは御子柴さんにお見合い相手の女性を紹介する予定だったらしいけれど、もしかしてその相手が園田さんだったのかもしれない。
「私、まわりくどい言い方は苦手なので単刀直入に話しますね」
園田さんは顔に笑顔を浮かべたまま、真っ直ぐに私を見つめている。
「あなた、御子柴商事の創立記念パーティーにいらしていたみたいだけど、悟さんの彼女ではないですよね?」
「えっ……」
「おじ様は気付かれてますよ。悟さんがお見合いを断る口実に偽物の彼女を連れて来たこと」
園田さんのその一言に【やっぱり……】と納得してしまう自分がいる。御子柴さんのお父さんとはあのときに初めて会ったけれど御子柴さんに良く似ていて勘の鋭そうな人だったので、私みたいな完成度の低い彼女役はきっと偽物だと見抜かれていると薄々感じていた。
「バレてましたか」
「ええ。おじ様はそう簡単に騙されませんよ」
「ごめんなさい。嘘をついたりして」
私は正直に白状すると深く頭を下げた。
御子紫さんの‶婚約者〟と言っていたけれど……。
ふと一週間前、御子柴さんの彼女役として出席した御子柴商事の創立記念パーティーのことを思い出す。そのとき本来なら御子柴さんのお父さんは御子柴さんにお見合い相手の女性を紹介する予定だったらしいけれど、もしかしてその相手が園田さんだったのかもしれない。
「私、まわりくどい言い方は苦手なので単刀直入に話しますね」
園田さんは顔に笑顔を浮かべたまま、真っ直ぐに私を見つめている。
「あなた、御子柴商事の創立記念パーティーにいらしていたみたいだけど、悟さんの彼女ではないですよね?」
「えっ……」
「おじ様は気付かれてますよ。悟さんがお見合いを断る口実に偽物の彼女を連れて来たこと」
園田さんのその一言に【やっぱり……】と納得してしまう自分がいる。御子柴さんのお父さんとはあのときに初めて会ったけれど御子柴さんに良く似ていて勘の鋭そうな人だったので、私みたいな完成度の低い彼女役はきっと偽物だと見抜かれていると薄々感じていた。
「バレてましたか」
「ええ。おじ様はそう簡単に騙されませんよ」
「ごめんなさい。嘘をついたりして」
私は正直に白状すると深く頭を下げた。