🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)
「あ~、終わったワ。」

    「言わなきゃいいだろ!!
     絶対言うな!!」

「…(-.-;)それ‥が。」

     「‥‥‥マジか!!‥
お前‥自爆したな"!。」

「あーかなりヤバイ。」

 「美奈ちゃん、
リナのとこに来てる
  って返信きたぞ。
    どうする?
  夜行で帰るみたいだけど‥。」

「今から出る。高速に乗れば
一時間半で着くよな。
 リナちゃんに引き止めて
もらって‥
 頼む。」


「よし、分かった。
 駅近くの冨山精神科外科!まで
 コイ。」

「分かった!先生
直ぐ行く‼」

「お前も大変だな先生!頑張れ‼」

一郎太は電話を切った後ハッとした。
「PS、プレゼントは、忘れるな!!」

そうだ、恵にはビ〇ンの
バックを買った!
前から欲しい欲しいと
言ってたから!

美奈には‥?
美奈は何を欲しがってたっけ?

あれ?‥ん?ん?

とりあえず、車を出す。
ふとハンドルを握る手を見てハッ
とした。

入籍しただけで指輪も
送ってない!
まだ付き合ってた頃
恵にはお揃いのペアリングを
ねだられて
誕生日でもないのに送ったっけ!

まだ俺の指にもはまっている。

フーッ
自分の鈍感さにも呆れる。
こんなんしてれば
恵だってまだ愛されてると
勘違いしても仕方ない。

給油所で外すがなかなか
抜けない。
六年も付けていた。


なんとか抜けた指輪の跡の指は
白い跡形を残して、
ふやけてマヌケ
のようにも見える。

「お前と分かれるのは寂しいが
 仕方ない!。」

 左手中指を見ながら呟いた。

そのまま宝石店へ向かい
ペアリングを購入、
美奈の指を撫でて
寝る癖がついていたから多分
サイズは合ってるとおもう。

ポケットから指輪を出して
処分してもらう。
捨てるのも長年連れ添った
指輪だから俺自身辛い。
後、20歳の女の子が付ける
ネックレスを選んで貰った。


カジュアルにも合うような
かわいいシンプルな
デザインのやつだ。

思わず顔が綻ぶ。
何年も忘れていた感情が
フルフルと起ききてくる。
愛おしい・・・


バタン
病院の前にはグロいTシャツに
メタルのようなネックレス。

ぴったりと張り付いた
ジーンズ姿のイケメンが、
手を上げて待っていた。

俺も十代、二十代に人気の
EXIL〇スタイルで決めてきた。

リナと美奈には内緒だが俺達は、
良く合っている。
同世代だし彼女も
同い年と言う年の差がある
カノ持ちって事もあり
ウマが合う。

昔からの幼なじみのような気さえ
する。二人で飲みに行ったり頻繁で
はないが仲がいい。


「おい、誕プレは?」

一朗太はポケットから細長いピンク
のリボンのついた箱をみせる。

「ヨシヨシ!!
 言わなくても分かってる
だろうけど
 お前が悪いからな!!Д」 

「ああ。」

少し元気の無い笑顔を見せて
一朗太が頷く。

ピコーン。
携帯を開くと恵から‥

「明日休みだよね。
 あ京都に行く用事があるの、
一朗太
 乗せてってね。」

淳史は一朗太がなんて
返事するのか見ていたら‥

「分かった。何時にでるんだ?」
  
  「8時だよ。」
「了解。」
それを覗き見て淳史はフーッと
ため息をついた。

「お前不倫?してんの?
 もう美奈は妻何だろ。」

それを聞いた一朗太は、
「何をばかな‥
 彼女は京都の親戚に
行くんだと思う。
 俺も何回か行ったけど
 別に何でもないよ。」

「じやぁ美奈は、お前がヨロシク
やってる時
ってなにすんの?」

    「え、」







      

      
 

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