🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)

壊れた気持ち。

あれから一朗太の顔から笑顔が
消えた。淡々と仕事をこなし、
マンションへかえる。


見合いの話もたくさんきたが
笑い飛ばしながらスルーする。
父親も母親も本気で
心配しはじめた。
そんな日々がつづいていた。


しかし日に日に一朗太の言動が何
かしら違うことにやっと両親は、
気づきはじめた。

一朗太から、全ての感情がきえて
いた。
 

美奈がスーパーのバイトを終えると
久し振りにマンションの
前に一朗太がいた。


「ゴメン!我慢しょうと思ったけど
 合いたくてたまらなかったから
 会いに来たよ。」

「え、嘘付いてまでデートしたい
 人がいるのに?
 わざわざ?‥どーも。」

「あれは、あの時は、2人じやない。
 山田も江崎もいた。」

      「ふ~ん。」
 一朗太を疑視した。

    ん?


みた感じ10キロはやせた感じ!
頬骨は、痩けてるし
ズボンは、だぼだぼ
生気が見られない。

美奈はちょっと心配になり
一郎太を見て呟いた。

「ちゃんと食べてますか?
 痩せたんじゃない?」


「ああ、食欲も無い
気力も無くなったし
大学も辞めるよ。」

え"ーつ、なんて"ー?
と聞きたかったが冷たく返事。

「ふ~ん。  で!!」

フッ
「冷たいな!! 心配すら必要ない?」

「無いんじゃない。もう私達の
 糸はあなたが切ったのよ。
   今更じゃない。」


目も窪んで、
何があつたんだろうか?

「ねぇ、大丈夫?
 どうしたの?彼女とは上手く
いってるの?
 私が原因なら謝ろうか?」


フッ「違うよ。俺はあの日断った。

  彼女とは付き合って居ないよ。。

  俺は嘘付きじゃない。
  美奈が嫌がる事なんてしていな
い。」


  「えっ、だって…。してたし。
嫌がる事ばかり してたし
自覚ないの?」

 「いゃ…もうよそう。
  俺は美奈を失った。
  それは事実だよな。
  もう、いいんだ。じゃあな!」

一朗太は、車に乗り込み車は
走りだした。

美奈はジュースを買い、暫く
家でゴロゴロ、少しの胸騒ぎに
おそわれる。
何となく前に
一朗太と合った公園に行くと

一朗太の経じゃないもう一台の
一朗太の車があった。

「あれ?」

彼はタバコをふかしながら合った
日のような
寂しい顔をして公園にいた。

「あの痩せようは…。」

携帯を開くと知らない番号からの
着信が山のように来ていた。

何回かの同じ番号にかけてみた。
 
五回コールで知らない声がした。
「もしもし。」

「あの、何回か着信あったので‥。」

「ああ、すまない!
 一朗太が病院からいなくなってね、
 あの日は、申し訳なかった。」

 「え、何の病気ですか?
  今公園にいるんですが‥。
  なんなんですか?
  教えてください!
  信じられないほど痩せてい
て‥。」

 
 「多分拒食症と、思います。
 なぜか食べなくなってしまって。
 きずいたのは最近なんです。」


美奈は驚いたがあの痩せようを
見れば納得する。

🦴骨骨














 



< 47 / 60 >

この作品をシェア

pagetop