君からのヘッドフォン
なかなかの大けがだったらしく、すぐに緊急手術になって、それが終わってからみっちゃんに声をかけるまで、ずっと、ドキドキが止まらなかった。


みっちゃんに声をかけて、無事を確認して。

病院を出たのはもう夜だった。



忘れていた、焦り過ぎて。


「…和久」


告白、返事しなきゃ。


私は和久にメッセージを送った。


『ごめん、ちょっとバタバタしちゃって。そっちはどう?』

『大丈夫、気にすんな』

『ごめんね、ありがとう』

『告白の返事、直接会った時がいいから、次会うときまでに考えといて』

『わかった』
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