君からのヘッドフォン
みっちゃんに、何かあったのだろうか。

どうして…。


「どうしたの…」


落ち着いて言ったつもりだったけど、少し声は震えていた。


「と、とりあえず来てっ」


私はされるがままになって、和穂くんに引かれてそのまま教室を出た。

事実、みっちゃんは部活中に部員と衝突して、足を骨折していた。

その時のみっちゃんはすごく痛そうだったし、辛そうだった。

救急車がつくまで、私はみっちゃんに声をかけ続けるだけだった。


救急車が来てからはなぜかわからないけど私が押し込まれて、そのまま病院までみっちゃんに寄り添っていた。
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