君からのヘッドフォン
あんたも好きなもんくらいあるだろ。

それがちょっと重症化しただけじゃん、何が悪いの?

顔がいいつもりもないし、モテたいつもりもないし、男に興味すらない。

なのにどうして、私はそんなことを言われてるの?

めんどくさい。


「はぁ?

で?じゃないわよ。そういうのが調子乗ってるっていうの。

私が好きなの。

取らないでくれる?」

「それは松下くんの気持ちによるでしょ。

私はごめんって言ったけど」

「…っ、うるさいっ。

あんたなんかっ」
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