君は僕のペット
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想太のことはどうでもよくて、雑用雑用。





これ確実に先生持っていけたよねって量のプリントと
クラス全員分のノートが教卓に置いてある。



「 俺ノート持ってくからプリント持ってくれる?」


「 うん、でも大丈夫?」




心配そうに覗き込む君。
…顔、覗き込むとか他の男にしちゃダメだよ、可愛すぎるから。








なんとかノートを全部持って職員室までの廊下を歩く。




「 友達…できた? 」


「 うんん、できない。」



へへっ、と悲しそうに笑う君を見てまずい質問をしてしまったと後悔する。
違う、そんな顔させたかったんじゃない。




「 俺さ、もっと大森さんのこと知りたい。」



もうこの子に駆け引きなんてやめよう。




「 これからお昼一緒に食べない?」



君に女の子の友達が出来るまでそれまででいいから、
きっと君にはすぐ友達が出来るから。




「 えっと… 」





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