この空の果てで
何年も経った。
今は社会人として働いている。
仕事にもそろそろ慣れてきて、後輩にご飯を奢ることもするようになった。
高校では、あの後教育委員会に話題が登った。
先生もいじめに参加するなんて言語道断だと言い、先生はすぐに首になった。
教員生命は絶たれたと言っても過言じゃない。
もう誰も、波野先生を"ナミちゃん"と呼ぶ人はいなかった。
エリ達は停学処分になったし、もちろん指定校推薦なんて論外だ。
お母さんとお父さんがすぐに飛んで戻ってきた。
緊急連絡先を両親に設定していたことをわたしは忘れていた。
両親がわたし1人を置いて家を出ていったのは、わたしは1人でもやっていけると見込んでのことだったからだと聞いた。
期待されていた。
それなのにわたしは舐めていた。
あらゆる大人という大人を舐めていた。
何も知ろうとせずに、拒んでいただけだった。