この空の果てで
「……セーラー服よ。
白地に深緑色の襟で、スカーフは臙脂色」
「同じです。わたしもその制服を着ています。
……クラスと、出席番号を……教えてください……」
言葉にならなかった。
きっとホノカさんはもうわたしの意図することに気付いている。
「……2年5組、30番よ」
念のため、生徒手帳を確認すると、わたしの無表情の顔写真の隣に"2年5組 30番"と書かれている。
「……ホノカさんは、ホノカさんじゃないですよね?
本当は、……星川、夏穂」
その瞬間、電話が切れた。
まるで、わたしを拒絶するかのように。
「……え?」
何かを押し間違えたのかもしれない。
自分の間違いにすがる。
もう一度、リダイヤルするけれど、繋がらない。
これしかない。
わたしが電話をしていた相手は、未来の自分だった。