この空の果てで



次の日、どんな機能があるのかと気になってインスタグラムを開くと、ハートがサーモンピンクに染まって、その上に14と記されていた。



何これ。



試しに押してみると、これがいわゆる"いいね"というものらしかった。



いろんなアイコンの人がいる。



自分の盛れている写真の人、美味しそうなスイーツの人、お気に入りのものを載せている人。



へえ、こんな感じなんだ。



それは、大して勉強しなかったテストの出来が思いのほかよかった感覚と似ていた。



確かに、いいねを貰えると自分が肯定されたようで嬉しかったというか安心した。



卒業式の前日の昼下がり、わたしは存在するようなしないような居場所を見出したのだった。



「アキー、ちょっとこの教材どうするのよ!

高校から届いたんだから自分で管理しておきなさい」



「はあい、今持っていくから」



アプリを閉じて大量の教材を取りに行く。



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