ひだまりの詩


「紗奈っ、しっかり息してね。

ちょっと苦しいけど大丈夫だから。」


突然口をタオルで覆われる。苦しい。


「うっ、ハァ、ハッヒュー、ハッ、ハッ、」




30分くらい、一生懸命息してると、だんだん苦しくなくなった。


「ハァ、も、だいじょぶ、ハァ」


「ああ、びっくりしたよな。大丈夫だから。

疲れただろ。もう寝な。明日また話聞く。

検査とかもあるから、しっかり休んで。」


「うん、あり、がと、」



安心したのか、私は急に眠たくなってきて

久しぶりに穏やかな気持ちで眠れた。



< 29 / 30 >

この作品をシェア

pagetop