卒業式の祈り


ねぇ、そうだよね、三井くん

あなたは、私との約束を忘れないでいてくれたんだよね。

だから、私のところに戻ってきてくれた。

卒業式の日に、私に告白してくれるために。

だけど、告白したのは、私のほうが先だよ、三井くん。

でもそれは、あなたには内緒にしておくね。

あの屋上での告白は私の胸にそっとしまっておくから。
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