犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら




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そこから、4年。


相変わらず俺の女好きの噂は消えず。
でも、新たな噂がまわり始めた。


商品企画部の守屋結菜が可愛い。
そして、営業部の三宅が狙ってると。



営業部の三宅は、俺から見てもいい男で、だらしなく見える俺なんかよりずっと誠実で、真面目そうな好青年だった。



実はこれまでも守屋のことを狙った男は大勢いて、彼女はそんなやつらのアタックに流されるままに付き合ってしまうことがほとんど。
その度に俺は落ち込んでいた。



でも、その男たちは守屋の外見しか見てねぇクソ野郎たちばっかだった。



守屋っていう、俺からしたらめちゃくちゃ完璧な彼女がいながら浮気した奴もいたし、仕事ばっかりじゃつまらないと彼女を振った奴もいた。



その度に、なんでそんな男と付き合ってんだよ。とイラッとした気持ちが湧き上がってきて、それを守屋にぶつけることもあった。


「お前、男見る目なさすぎじゃね?
選ぶ男、間違ってんだよ。」


そんな俺の発言にも、

「もーうるさい!あんたみたいに女の子なら誰でもいいって人にだけは言われたくないわよ!」

と毎回、強気の守屋。


彼女がそこまでショックを受けていないってことは、そこまでそのクソ野郎たちのことが好きじゃなかったんだろうな。と俺はなんとなく安心してた。




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