星空の下、キミとの約束。
#25
鈴が目を覚まさないまま1週間。
その間で、菜摘の病状は驚くほど悪化した。
それこそ、僕の前でも突然苦しみをあらわにするから。
今までどれだけ我慢してたんだろうと思う。
そんな僕も、人前では出さないものの、限界を感じ始めていた。
案外落ち着いていられるのは、ある程度覚悟していたからだろう。
もともと、幼くして心臓病を患った僕の命は、
「…中学卒業まで、生きていられないはずだったんだから。」