弟くんの逆転


奈保くんはいらないことを心配してるみたいだ。

というか、見たらわかると思うんだけどな。私が可愛くないことなんて。


「ほんと心配しかない」

「なーおーくーん、大丈夫だって。心配しすぎ」

「…香乃に護衛おねがいしようかな」

「……きーてないし」


大体、護衛ってなに…。

私、そんな危険な場所に行くつもりもないし、香乃の戦闘力がそんなにあるとは思わないんだけど。


「あーあ、俺も梓ちゃんと同級生だったらな。香乃の弟でよかったけど、どうせなら双子の弟とかならよかったのに」


…顔は双子みたいにそっくりだよ、二人は。

でも確かに。
奈保くんが同級生だったら、もっと賑やかになるだろうし、楽しいだろうな。


「確かに、奈保くんが同級生だったら、今よりもっと楽しそうだよね」

「…そーゆーことじゃないんだけどな」

「あ、でも絶対、奈保くんモテモテだろうし、大変そう」




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