弟くんの逆転
「よしよし。梓ちゃんはいいこだね」
「やっぱり奈保くん、私の方がお姉さんだってこと、忘れてない?」
たびたび子供扱いされるのは、なんか釈然としないんだけど。
忘れられてる気しかしないけど、奈保くんより2個も年上なんだからね、私。
「…忘れられるものだったら、忘れたいよ」
「え?」
「なんでほんと、俺が梓ちゃんの年下なんだろうね。同級生だったらよかったのに。…せめて年上とかでもさ」
私の方こそ、奈保くんがなんでそんなこと言い出したのかわからなくて、どうしたらいいのか戸惑ってしまう。
そんな私をチラッと見てから、奈保くんはフッと自嘲気味に笑った。
「ダサいじゃん、好きな子よりも年下って」