女嫌いのイジワル上司を攻略します!



「その男、マジでなんにも分かってねぇんだって。

真帆ちゃんの価値。
そんな男に真帆ちゃんの時間捧げるの勿体ねぇよ


真帆ちゃんとその無駄な時間をそいつの代わりに過ごしたいって思ってる奴なんて、いっくらでもいるから。な?」




佐久間さんがさらに続けて言うと、


「そのうちの一人が佐久間くんでしょ?♡」


なんて菊名さんがもうエンジンを飛ばしている。



「い、いや。別に…俺じゃなくてもいいけどさ」



そんな事を言われて真帆の様子を伺いながらタジタジになっている佐久間さんがなんだか可愛い。



真帆と佐久間さん、うまくいけばいいのにな。



なんて思ったりして。



それから、もう夜も遅いしお開きにしようということになって、「京都出張、がんばれ!」という言葉を残して、菊名さんと佐久間さんは帰っていった。




真帆ももうすっかり酔ってしまったようで、すぐにお風呂に入って寝ると浴室へ向かった。




私はとりあえず明日の出発準備をしながら、倉西さんのことを頭に浮かべて寝る支度をしたのだった。



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