女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「あ!でも、よく一緒に休憩行ってますよね?」
私は菊名さんと倉西さんのキスシーンを思い出した。
あれからも割と2人の休憩のタイミングは一緒だったし、それで私が二人の関係性に確信を持ったといっても過言じゃない。
「あ〜。休憩ね〜。
あれは、甥っ子と姪っ子の自慢話してるだけ。
私の甥っ子のほうが絶対可愛いって言ってるのに倉西くん、ひとつも譲らず俺の姪っ子でしょって歯向かってくるの。
だから営業一課のみんなももういい加減にしろって言ってるんだけど、小夏ちゃん知らなかった?」
私は何日間もあの休憩の時間に落ち込んで熱まで出たって言うのに菊名さんはさらっと、倉西さんとはただの同僚であることを証明してみせた。
そうなんですか...。
私がただ勘違いしただけなんだ...。
なんて落ち込んでいると、菊名さんがにっこりと笑って私の頭を優しく撫でてくれた。
「倉西くんのこと、本当に好きなのね♡
大丈夫。倉西くん、ずーっと彼女いないし小夏ちゃんのこと、すっごく大事に思ってるのがヒシヒシと伝わってくるから♡
今回のことも小夏ちゃんがすみませんって可愛くお酌しておけば倉西くんもきっと大丈夫よ?」
菊名さんの言葉に少し励まされて、私は少しだけ倉西さんに好きになってもらえるようにがんばろうって思えたような気がした。