無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
最近あまりお腹が空く感覚にはならなかったけれど、これだけ美味しそうな料理を目の前にしたら、ゴクッと喉がなる。
「あと、飲み物も買ってきてあげたから。
どうせお昼まだでしょ?今食べたら?」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
こうして樹里のお母さんの手作りの料理を食べることになった。
久しぶりに手作りのものを食べたので、箸が進んだんだけれど、すぐにお腹いっぱいになってしまった。
たぶんあまり食べていないせいで、いきなりたくさん食べても胃に入らない。
残った分はすべて冷蔵庫にしまい、あと数日の食材にさせてもらおう。
ご飯を終えて落ち着いたところで、樹里がコップに入ったお茶をグビッと飲みながら。
「んで、最近どう?何か変化はあった?」
「変化……とは」
「木咲くんと黒瀬先輩。
結局2人とはどうなってんのよ?」
「どうなってるも何も、特に変わってないよ」