夕闇の時計店
「あの……どこかでお会いしましたか?」

的外れで私の勘違いだったら恥ずかしいなと思いながらも、そう聞くと、店主は再び驚いた顔をしてから微笑んだ。

あ……優しい顔……。

「……会ったかもしれないな」

優しく呟いた店主の言葉を聞くと安心して、私も微笑んでいた。
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