女子高パラダイス?!
「とにかく話しかけなきゃ
 なんにも進まないんじゃない?」


「そうだそうだ」

「その通り」

まなおの意見に俺と佐々木も賛同した。


「う~~ん、そうだな・・・」


「選択授業は一緒のを選んだんだろうな?!」


「うん、ぬかりない!」

ってかその忍者のようなしゃべりはなに?
ぬかりないって16歳が使う言葉?


ぬかりないはずだったのに、山下は
白鳥さんとは同じ選択授業を
受けることができなかった。


なぜって、それは山下がぬかってたせい!
ぬかってたって言葉があるのか
わからないけど・・・


直接、本人に聞けばいいものを
友達と相談しているのを盗み聞きしたせいで
白鳥さんじゃなくその友達が
選んだ教科にしちゃってるんだもんなぁ・・・


ぬかりすぎだって!!!


そしてその白鳥さんと同じ教科を
受けるのが俺になったってわけ。

白鳥さんも美術を選択していたことが
その後、わかったわけで
俺には好きな子を見つけるっていう使命の
他に、白鳥さんチェックという使命も
受けることになったんだ。
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