転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「……母上、もうしばらくの間、病気になっていただけませんか。儀式は、ティアンネ妃に行ってもらうことにしましょう」

「……それで、ティアンネ妃を喜ばせるの?」

「いえ、そういうわけでもないのですが」

 アデリナ皇妃が不満顔になったので、リヒャルトは苦笑する。

(この顔は、なにか考えているのではないかしら)

「リヒャルト様、なにを考えているんですか?」

 ヴィオラが問いかけると、リヒャルトは驚いたように顔を上げた。

「なにを考えているかって? ヴィオラには敵わないな。言い逃れできない場所で、証人と証拠を突きつけようというだけだ」

「……そのために、皇妃様を病気にするんですか?」

「ティアンネ妃が、一番強く望んでいることはなんだと思う?」

 ヴィオラは首をかしげる。

< 168 / 225 >

この作品をシェア

pagetop