転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
 皇帝、それから皇妃をはじめとした妃全員に皇子達、皇女達。彼らだけではなく、ヴィオラと同じ立場の人達も太陽宮に集められるのだそうだ。

(――親交をはかっておけってことなんだろうけど)

 皇帝の開く晩餐会で彼らと顔を合わせるのは、ヴィオラにとっても都合のいいことであった。

 彼らとのかかわりあいの中から、生き残るための手段を見つけ出すことができるかもしれないから。

 皇帝の晩餐会にあたりヴィオラが選んだのは、黄色のゆったりとしたドレスだった。

 コルセットをしても凹凸の出る体形には程遠いので、子供用の緩いコルセットで間に合わせることにする。

 自分の美しさを最大限に活用したい女性ならば、ヴィオラの年齢でもコルセットを強く締め上げているものだそうだが、前世の知識があるヴィオラはあまり締め付けたいとも思わない。

(締め付けすぎは、身体に悪いっていうもんね)

 現代日本では過度の締め付けはよくないと言われていた。今、それを声高に主張しても周囲からは奇異の目で見られるだけ。あとは、大人になった時、コルセットの流行が廃れていることを祈るばかりだ。

 ドレスは胸元と袖口にたくさんのレースが使われていて、とても可愛らしいデザインのもの。スカートはレースのフリルを何枚も重ねたアンダースカートと、その上に黄色のオーバードレスを重ねた二枚仕立て。オーバードレスは一部をつまんで、ドレスと共布のリボンで留める。

 そうすると、レースのアンダードレスが見えて、これまたとても可愛らしいのだ。

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